IT大国のウクライナではどんなプログラミング言語が人気なのか?
~ウクライナ・プログラミング言語ランキング~
人口約4500万人のうちおよそ20万人がエンジニアというウクライナは、東欧のシリコンバレーとも呼ばれる隠れたIT国とも呼ばれています。欧米からはそんなウクライナのエンジニアの技術力の高さや賃金の安さからITプロジェクトのアウトソーシングが増加しています。
今回はIT国として成長を続けるウクライナでどんなプログラミング言語がよくつかわれているのか、ランキングにしてご紹介いたします。中には日本では主流ではない言語もあり、ニッチなIT人材を見つける場所としてウクライナの可能性もうかがえます。

ウクライナ・プログラミング言語ランキング
DOU.UAはウクライナ発のIT専門サイトで、2014年からエンジニアにアンケートを行っています。今回、7211人のエンジニアから(内92%はウクライナ在住)「仕事でどのようなプログラミング言語を使用しているか」アンケート回答を集めました。
アンケートの結果によると、仕事で最も使用されている言語はJavaScript(18.1%)、その次にJava(14.7%)、C#(14.3%)Python(12.1%)その後にPHP(10.1%)と続いています。
全体のランキングは以下の通りです。
1: JavaScript 18.1%
2: Java 14.7%
3: C# 14.3%
4: Python 12.1%
5: PHP 10.1%
6: TypeScript 6.9%
7: C++ 4.6%
8: Swift 3.1%
9: Kotlin 2.6%
10: GO 2%
11: Scala 1.7%
12: C 1.2%
13: 1C 1%
14: T-SQL 0.9%
15: Dart 0.8%
16: PL-SQL 0.5%
17: Pascal/Delphi 0.5%
18: R 0.3%
19: Apex 0.3%
20: Elixir 0.3%

勉強してみたいプログラミング言語
上記は、仕事で使われているプログラミング言語ですが、ウクライナのエンジニアは次にどんな言語を勉強したいと考えているのでしょうか。DOU.UAではさらに「来年どのプログラミング言語を勉強したいですか」というアンケートも行っています。
アンケートでは83%の人が「自分で学ぶ」と答えました。また、12%が「授業を受けたり、プログラミング・スクールに通う」と答え、4%が「職場で同僚や上司の力を借りて学ぶ」という回答をしています。
どのようなプログラミング言語を次に勉強したいかというアンケートの結果は以下の通りです。
1: Python 17.9%
2: JavaScript 13.9%
3: Go 12.%%
4: TypeScript 9.0%
5: Rust 6.9%
6: Kotlin 5.9%
7: Java 5.7%
8: C# 4.5%
9: Swift 4.4%
10: Dart 4.1%
11: Scala 3.1%
12: C++ 2.7%
13: PHP 1.3%
14: F# 1.2%
15: C 1.0%
16: Ruby 0.9%
17: Clojure 0.8%
18: Haskell 0.7%
19: R 0.7%
20: Erlang 0.6%

業務分野ランキング
また、DOU.UAでは、アンケートに答えたエンジニアがどの分野で仕事をしているかについても聞きました。圧倒的に多いのは、バックエンドで3712人、その次がフロントエンドで1370人、モバイル制作605人と続いています。
行部分や別のランキングは以下の通りです。
1: バックエンド 3714人
2: フロントエンド 1370人
3: モバイル制作 605人
4: データ処理 428人
5: デスクトップ系 308人
6: システム 194人
7: 品質保証 133人
8: フルスタック 84人
9: IoT 80人
10: その他 70人
11: ゲーム開発 49人
12: 組み込み 23人
13: デブオプス 20人

おわりに
いかがでしたか?ウクライナやロシアには日本にはいないプログラム技術を持つ優秀なエンジニアがたくさんいます。また、インターネットを通してリモートで仕事を依頼することも最近では身近になりました。
欧米ではウクライナへのアウトソーシングは普通となっていますが、日本とウクライナの間でも、ウクライナのIT技術発展によりそのような動きが増えることが予想されます。